豚肉の壁

家庭も職場もマルチリンガル、マルチカルチャー。
異文化の見えない「壁」を見える化して攻略する
アンバー遥です。

私の夫はムスリム(イスラム教徒)です。

私は一般的な日本人で、何教徒とは言い難いですが、
新年は神社に初詣に、
お盆やお彼岸はできればお墓参りをしたいほうです。

大学はプロテスタント系のキリスト教主義だったので
聖書の講義が必修だったりもしましたが、
昔の話(遠い目)。

本来イスラム教徒の男性は
異教の女性とは結婚できないので
そう考えると、
私のような経験をしている人は
案外少ないのかもしれません。

宗教についての考察や
安易な理解/不理解は、
往々にして誤解をまねくので
そこは触れないことにして、
ここでは、ごく日常のことを。

イスラム教に関してよく知られているのは、
イスラム教徒は豚肉を食べない、ということ。

なぜ豚肉を食べないのか?

諸説あって、理由も一つではないようですが、
夫によると、わかりやすい最大の理由は次の通り。

イスラム教の聖典コーランによると、
ノアの箱舟に乗せる動物の中に豚も選ばれた。
なぜ豚が選ばれたのか
その理由は、
「人間や動物の汚物を食べて処理する」
という役割のため。

だから豚は汚れた動物。
食べるなんてもってのほか、

ごく簡単に、一要因を挙げると
そういうことらしいです。

しかしこの、
「豚肉を食べない」という習慣、
日本で生活するうえでは
非常に難しい。

豚肉と言っても、その加工品も含まれるので、
ベーコン、ハム、ソーセージ、合挽き肉、ラード、などなど、
調味料も原材料を見ると豚脂と書かれていることが多いし
挙げればキリがないのです。

だから我が家は、
出来合いのお惣菜やインスタント食品、
混ぜて炒めるだけなどのソース類は
夫が食べないので使えません。

手抜き禁止ってことですね…共働きですが。

日本人にとって豚肉は、鶏肉や牛肉と同じく
ただの肉。食材。

汚れた動物と言われても、
いやいや、ただの肉だし!
小さい頃から食べているし!
何より美味しいし!
と思ってしまいます。

しかし、夫にとっては食べ物ではない。
これをなんとなく、気持ちだけでも
理解するのに数年かかりました。

ふと気づいたのは、
宗教の教えであることは勿論なのですが、

物心ついた時から、
両親が食べないし与えないし、
これは食べるものではない、
と定義しているものは、

子供にとってもごく自然に、
食べるものではない
という理解が定着するだろうなということ。

日本でも、
ご飯を作る人、たいてはお母さんだと思いますが、
お母さんが苦手とする食べ物は
あまり食卓に並ぶことはなく、
子供も割と大きくなるまで食べたことがなかったり、
苦手だったりすることって
よくあると思います。

それに加えて、根本が宗教の教えだから、
完全に排除というのもあるわなぁ、と。

それに気づいてからは、豚肉について、
美味しいから食べてみれば良いのに!
焼きたての餃子なんて最高だぜ‼︎
と、一方的な価値観を押し付けることは
なくなりました。

結婚して4年、
今はもう献立で悩むこともありません。

ーーー

それと、
前述の「コーランによると、ノアの箱舟〜」
のくだり、

え?ノアの箱舟って、キリスト教の聖書の話では?
と思った方もいるのではないかと思います。

実はイスラム教もキリスト教も聖書の中身は
ほとんど同じなんだそうです。

大きく違うのは、イエス・キリストの扱い。
イスラム教では、キリストは使徒の一人ですが、
キリスト教では、神の子。
それが大きな違い、だそうです。

これまたあまり詳しく触れると、
その宗教の信者ではない者には
正しい理解が及ばない範囲の話になってしまうので
この辺にします。

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