マネージメントに必要なのは、スキルよりも経験よりも、○○でした(後編)

2009年から2年間、

フィジーの離島リゾートで
マネージメント職につくことになった経緯と、
そこからの学びについて、後編です。

前半を読んでいない方はこちらから

選考はトントン拍子で進み、
採用とあいなりました。
「一度、採用通知を手渡す前に、
実際に島を訪れて、本当にここで2年間、
住んで働くことができるかを
自分の目で確かめて欲しい」

と言われ、ソウルから片道10時間半のフライトで
初めてフィジーという国を訪れました。

…そうです。
この求人に応募するまで私は、
フィジーに行ったことがないどころか、
フィジーってどこにあるんだっけ?でした。
実際にフィジーを訪ねてみると、

人々は陽気だし、海は綺麗だし、
風に揺れるヤシの木と、
真っ白な砂浜以外何もないし、
働く場所となるリゾートは、

リゾートと言うより・・・、

ちょっと綺麗な、キャンプ場みたいだな。
と思いましたけど。

それより何より。

収入と支出のバランスを劇的に変えたい
という目論見や、

相手もいないのにケッコンしたい!
と言っててもどうしようもないから、

腹くくって、仕事すっかー!

そしてまずは、私が率いることになった
10名のチームとともに、

結果出したろ。

そう思って2年間の移住を決めました。

…そしたらなんと、

現在夫となっている人がその島にいた
という想定外の副産物がついてくるのですが、
それはまた追って。

離島リゾートは、
バカンスで訪れるのと住むのとでは
精神的、肉体的過酷さがまったく異なるということは
わかっていたつもりでしたが、

実際は想像を遥かに凌ぐものでした。

離島で、勤務場所と住居が目と鼻の先となると
仕事とプライベートの区切りも曖昧。
それはまぁ想定していたことなので良しとして、

巨大なゴキブリや、
大人の手のひらほどの大きさの巨大な蜘蛛、
ヤモリやアリの大群との共存。

夜、外を歩くときは、ぴょんぴょん飛び跳ねる
これまた巨大な蛙に気をつけ、

朝は大きなヤドカリや蟹が足元を横切る中出勤し、
何十羽ものマイナバードと呼ばれる九官鳥みたいな鳥が、
早朝からギャアギャアなくので、朝方は眠れない。笑
亜熱帯なので、動植物がとにかく大きく育ち繁殖する。
日本の、しかも札幌育ちで、
ゴキブリもヤモリもほとんど見たことがない私は
それらの動物との共存(ほんとに家の中にいる)が
大きなストレスでした。

そして、遠回りをして長くなりましたが、

【マネージメントに必要なのは、
スキルよりも経験よりも、○○でした】

について。

フィジーという国は、発展途上国に分類されます。
リゾートの中は先進国からのゲストを迎えるために
美しく造られているところがほとんどですが、

やはり国としては、
医療、教育、インフラなどのレベルが
先進国とは比較になりません。
そして私が、
マネージャーという立場で働く上で
一番苦労したのが、

個人の仕事に対する考え方や、意識の違い。
私が無意識のうちに前提としていたのは
日本人レベルの責任感や仕事のクオリティ。

まったく価値観と前提が異なるチームを率いることへの

孤独と、(勝手に感じていた)プレッシャー。

これらがとても大きかったのです。

でね。

自分とは全く異なる価値観の人たちを率いる上では、

机上論で学んだマネジメントのいろは、
知識、スキル、経験、ハイレベルな概念や
小手先のテクニックよりも、

何より一番大事なのは、

『愛』

これに尽きるな、と痛感しました。

私のチームは全員女性だったのですが、
彼女達はとても素直で、素朴で、可愛らしく、
みんなまるで子供みたいでした。
40代のおばちゃんもいたけど。

彼女達が夢中になって話すことは、
昨日何を食べたとか、
何をどうやって調理すると美味しいとか、
人のうわさ話とかがほとんどで、
冗談ばっかり言い合って、
いつもケラケラ笑っていました。

もちろん、プロ意識の高い人もいたけれど、
根底はみんなそんな感じで、

美味しいご飯をたくさん食べることが、
彼女達にはとても重要なことでした。
いや、大事なことは分かっている。
そら私にとってもご飯は大事だ。

けれど、お客様を待たせていたりすると、
私の感覚からすると、いやいや、
ご飯よりお客様優先でしょ!と思ってしまう。

今日のご飯の量が少ない とか
調理場のおばちゃんに意地悪されて、
ご飯をちょっとしか入れてもらえなかった、
とかで本気で怒ったり、泣いたりもする。

調理場のおばちゃんの意地悪のレベルもな…

きっと、毎日ご飯をちゃんと食べられることが、

当たり前じゃなかったのだと思います。
美味しいご飯を毎日ちゃんと食べるために
働いているのだと思います。

そういうことを頭ではなく、心で理解して、
仲間としてマネージャーとして率いていくには、

彼女達を包む圧倒的な「愛」、

これがなきゃ、絶対にやっていけない。

私が働いた2年間は、
なんとか良い結果を残すことができたけれど、

私にはまだ全っ然、「愛」が足りない。
その器も足りない。
彼女達のために自分が手を汚す覚悟が足りない。

そう痛感せずにはいられなかったのです。

真のリーダーシップとは、
自分のチームに対する愛ありき、
だと思いました。

そんなこともあって、
今は組織の中でマネージメントをやりたいと
思うことはないです。

今は自分と家族の時間が優先で、

仕事を介して仲間にどうなって欲しいのか、
その為に自分がどう貢献できるのか、
愛を持って仲間の責任をも負えるような覚悟が持てないから。

但し、既に"設定"がなされている
組織というものに依存せず、

自分が選んだ
好きな人と、
好きな人のために、
好きな事を仕事にすることで、

自然に求められる以上のことを
提供したくなっちゃう環境を作り出せたら、
そのリミットは崩せるのかもしれないな、と思います。

以上、大変長くなりましたが、
海外勤務で得た私のマネージメントに対する自論、
マネージメントに必要なのは、
スキルよりも経験よりも、「愛」でした。

にお付き合いいただき、ありがとうございました😊

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